発震行動:共通編          ヤルデア研究所 伊東義高

     

基本方針:突然の大地震の場合、これから何がどうなるのかは誰にも分からない。敢えて 確率論的にいえば「逃げの姿勢」より「攻めの姿勢」のほうが、自分および近 くの人々の被害確率は小さくなると平素から思い込んでおくことである。 瞬間圧死:地震の規模・距離と地盤・建物・階層により揺れ方は異なるが、急な崖の上か 下、余程の老朽か腐食、論外の奇形か手抜き工事でなければ圧死することはな い。圧死する場合では逃げ切れないし、逃げられる場合は逃げる必要がない。 近い地震:直下型の大地震では突然突き上げる衝撃が襲う。普通の建物は水平の力より垂  直の力に強く出来ている。高層ビルでは地底から入り屋上で反射して戻る地震 波が次に来る地震波と中層で出会い、共鳴倍増して圧縮破壊することがある。 遠い地震:東京における東海地震の場合:初めに伝達速度は速いが力の弱いP波(粗密波 …縦波)がガタガタと来て、寸時の後に遅いが強いS波(捻れ波…横波)がグ ラグラと襲って来る。ガタガタの時には近くの火を消すことが出来る。 本震余震:海溝型の大地震でも大きく揺れている時間は長くても1分以内である。大地震 には余震がつき物である。余震がいつ来るかは不定である。余震の大きさは本 震の1割以内であるが、本震で崩れかかったものが崩壊することはある。 本震避難:突然の大地震ではとにかく「わが身」を「落ちて来る物」から守ることである。 机・テーブル・ちゃぶ台などの下に潜ること、少なくても頭を突っ込むことで ある。梁・天井・照明などが落ちてきても辛うじて命を保てる確率が高い。 攻め行動:机などの下に潜り込み、目をつむり頭を抱え込むだけだと腹に来る衝撃に耐え かねて悲鳴を上げ易い。悲鳴は自分と周辺をパニックに巻き込む。机の脚を抱 いて周辺の有様を見続け、逃げ道・火気の状況・消火器…を目に焼き付ける。 逃げ行動:床が水平だけでなく上下にも揺れる中で小走りすれば躓く。器物が乱舞転倒す る中を通り抜けることは至難である。階段は落下しやすく命取りになりかねな い。揺れがどうなるか、建物がどうなるか分からない時の移動は危険である。

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