耐震工事:現場編          ヤルデア研究所 伊東義高

     

ABC現場区分 A=装置産業…近代的電子制御大型施設群…安全設計だが被害は巨大 B=町工場……手動・半自動中小型機械群…随所に不安全要素や条件   C=保管倉庫…原料・仕掛品・製品…容器・梱包・バラ…大量山積み ABC人間区分 A=固定位置作業員…発震時の危険性は周辺設備・物質に全面依存 B=域内移動作業員…発震時の作業・対面設備・距離姿勢…で変る   C=不定出入作業員…現場不案内の人の未知との遭遇型の地震被害 ABC対策区分 A=能率・便宜・費用に関わらず耐震性を重視……人命・二次被害 B=能率・便宜・費用と耐震性をそれぞれ考慮……重傷・パニック   C=能率・便宜・費用を重視する範囲で耐震性……軽傷・確率が小 1.共通   (地盤・建物・設備の条件によって地震挙動は大きく違うことに留意) 屋根・壁:スレート屋根・スレート壁・ブロック壁…は破壊し落下・転倒の恐れ       @防御用金網の内張り、Aブロック鉄筋補強、B落下地点の安全防護 天井灯:天井は横揺れが大きく吊り下げ灯は激突落下、蛍光管は脱落落下の恐れ       @吊り下げ灯は針金で三点吊り、A蛍光管は耐熱テープで両端を固定 配管配線:天井・壁面・床上の油・水・ガス配管や電気・通信配線は破断の恐れ       @固定金具の点検補強、Aフレキシブル接続化、B自動遮断装置設置 配電盤:キャビネット型配電盤は転倒し人身被害・漏電災害・通電時災害の恐れ       @背面鉄骨・壁とボルト固定、A扉と錠の安全化、B場所向きの検討 安全通路:労働安全規則の要件以外に地震による器物崩壊を考慮して再検討する       @爆発・崩落物には鉄製防護壁、A路上障害除去、B非常灯の明るさ     出入り口:工場では本震が収まり次第、余震被害を避けるために脱出する必要性 @1現場2出口の確保、A出口近辺の転倒物対策、B大扉にくぐり戸 2.大型機械:@基礎コンクリート・アンカーボルト点検補強、A移動防御柵、B移設 3.加熱炉: @炉体・扉の点検補強、A燃料自動遮断装置の設置、B付近の可燃物移設 4.油脂薬品:@配管・容器の強度の点検補強、A転倒落下防止対策、B被害防止の壁 5.操作盤: @上部からの落下物防御ネット、A自動遮断装置、B非常ボタンには赤色 6.小型設備:@壁/床に固定/連結、A設備相互を連結、B倒れても安全な作業位置 7.貯蔵場: 作業場内置き場・専用倉庫…崩落範囲・方向から危険域と安全域を区画化 8.工具棚: @壁面に密着固定、A飛出し防止の金網の引き戸、B大物・重量物は下段 9.現場詰所:@詰所小屋全体を安全シェルター化、A家具・机の固定、B防災袋常備 10.ボンベ: 屋外LPGボンベ置き場で立てかけたボンベ類を二段チェーンで緊縛する       (チェーンは法律上一本でもよいが、震度5で尻抜け転倒〜ガス漏れの例)

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