東海地震を迎え撃つ     ヤルデア研究所 伊東義高


東海地震に備える …家庭で、職場で、地域で… 既知と予知 ・過去:ただ一つの確かな事実。分析可能。 ・未来:幾つかの不確かな推測。確率論的。 ・サル:過去の事実から学んで、失敗回避。 ・ヒト:未来の予測からも考え、成功実現。 ・阪神大震災から学べなければサルに劣る。 ・東海地震を考えられなければヒトでない。

警戒宣言あり・なし両面休制 ・警戒宣言ありとなしとでは被害に雲泥の差。 (中間型の「注意報」が出るようになった)。 ・正確な短期予知については学者の問に諸説。 ・警戒宣言に依存はせず。さりとて軽視せず。

判定会招集情報で起動する ・警戒宣言が発令されると街は大パニツクに。 ・判定会招集情報はそれより早く放送される。  (警戒宣言が出ないで終わることもある) ・早めに準備体制起動。空振りは訓練と思う。 津波は逃げる、地震は待つ ・地震の揺れ・津波高さは地域別に予想ずみ。 ・高い津波は防げない〜予め高所に避難する。 ・地震の揺れは安全な建物・部屋で迎え撃つ。 予知情報マニユアル 第1段階 ・防災本部の設置 要員・場所の規定/判断・行動の基準/権限・代行の範囲 ・操業の緊急停止 ・保安上継続が必要な作業以外は、全面的かつ緊急に停止 ・保安措置の実施 ・電源の遮断/転倒・移動の防止/防災資機材の確保など 予知情報マニユアル 第2段階 ・人員の点呼・確認 ・事務・現業の社員/協カ企業の社員/顧客等の把握 ・一般社員の帰宅 ・方面別にペア帰宅/マイカー厳禁/防災用品の貸与 ・保安要員の待機 ・本部宿泊/定期的な巡回点検/発震時の点検・対応 予知情報マニユアル 第3段階 ・安全部屋で地震待ち ・予め建物補強/予め落下・転倒防止対策/その時家具類移動;固定 ・防災用品の確認・補充 ・消火器・消火用水/防災袋・水・食料/デレビ・ラジオ・防災無線 ・避難通路の確認・確保 ・ドアの半開き固定/窓の非施錠閉め切り/脱出用のロープかシーツ

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 地震が起きたときの行動 危機管理の三時点 ・今からしておくこと(危機軽滅) ・建物補強・落下転倒防止・防災備蓄… ・そのときにすること(危機対応) ・保身防御・被害拡大防止・秩序保持… ・そのあとにすること(危機処理) ・被害調査・暫定応急処置・復旧復興… 逃げるか攻めるか ・どうせ避けられない強敵なら、逃げて捕まるより 相手に向かって行った方が却って傷は浅い。 ・怖がりすぎると気が動転し、萎縮して完敗するが 何かを一意専心にやれば、気持が落ち着く。 ・人に頼っても助けてくれない、補償もないならば 先ずは自助、次に互助、最後に公助と知れ。 地震で逃げない ・建物の倒壊は逃げる必要。その時は逃げきれない。 ・床揺れで躓き踏み外し.物に衝実〜約30秒では無理 ・逃げ出せる場合は逃げる必要ない場合。かえって危険 ・逃げる行動が恐怖心を一段と強化し、狼狽をする。 ・状況認識が偏り.間違え.体が硬直し円滑動作が困難 ・怖くても逃げずに踏みとどまって、次に備えよう。 ・逃げる場合=余震で倒壊、ガス臭、近所の火事.津波 ・外に逃げる=窓ガラス・看板等の落下、自動車の暴走 ・中に留まる=火気・電気ガス・出口・水食料・テレビ ホテル厨房婦:阿部さんの教訓 (阪神大震災実録) ・神戸三宮「ワシントンホテル」11階の厨房で一人で朝食の調理中。 ・朝の5時46分、突然の突き上げる激震・家鳴り・器物乱舞・停電。 ・辛うじて電線管に掴まり身を支える。目の前を食器類が舞い過ぎる。 ・目の前の大型ガスレンジのガスの炎が異常燃焼、青く大きく揺らぐ。 ・このままでは火事になる?身の毛が立つ。必死にガスの栓を閉める。 ・「私がやらなきゃ…」無我夢中、一意専心、見事完了。ホッとする。 ・地震が止んで「そうだ」と気付き、大型ポリパケツに水の汲み置き。 ・床一面に陶器の破片が散乱、歩けない。その上に肉の焼き網を敷く。 (防災訓練を受けたこともない老女の咄嗟の行動は教訓に富んでいる) 火を消せ ・なにもしないと、かえって不安になる。 ・一意専心、集中すれば慌てないで済む。 ・重要・単純・容易な保安上措置を一つ。 ・「スイッチを切れ」「バルブを閉めろ」 ・「元レバーを引け」「○○をXXせよ」 ・あれもこれもは乱れ、迷いの元になる。 ・大揺れ中の出入口の確保は危険である。 声を出せ ・黙っていると、受け身になり恐怖倍増。 ・大声を出すのは攻めの姿勢、恐怖半減。 ・呼称・指示・応答等の短い言葉を一つ。 ・「電源開放!」「積み荷から離れろ!」 ・「机の下に入れ!」「私は大丈夫よ!」 ・声を出せぼ、悲鳴も勘違いもなくなる。 ・悲鳴が出ると、集団がパニックになる。 身を隠せ ・慌てて逃げようとするのが一番危ない。 ・衝突・躓き・踏み外し……要らぬ怪我。 ・転倒・落下物のない場所・防げる所へ   ・軒下、机の下、家具類の横…OK   ・窓下、看板下、家具類の前…NO ・隠れ場がなければ持ってる物でかばう。 ・それもなければ、素手で頭を抱え込む。 行動マニユアルの考え方 ・突然の異常〜恐怖〜虚脱・混乱・錯誤。 やるべきをやらず、やるべきでないことをやる… ・危機の最中の危機判断こそ最大の危険。 だからこそ冷静な平常時に行動基準を策定する… ・人命最重視の簡潔な基準=「法三条」 ベストは願わず、ひたすらにワーストを避ける… 行動マニユアルの作り方 ・専門スタッフが90点のマニユ7ルを作るな。 素人の現場は知らぬ顔〜ホコリ高きマニユアル… ・スタッフはあえて40点の叩き台原案を作れ。 現場の人がそれを叩き直す〜俺達のマニユアル… ・具体的な行動は現場に選ばせる、決めさせる。 我が命を懸けて検討したものに優るものはない…

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