固定位置の調整     ヤルデア研究所 伊東義高


  壁(間柱)の位置と家具の位置 ・家具類を固定する場合、家具のネジ打ち部位と壁の間柱との位置が合わないことが多い。 ・家具の側板と間柱の位置が合っていても、金具が見えない位置で固定したいこともある。 ・建築仕様と家具仕様との間に家具固定に関する位置標準化が出来るまでこの問題は続く。 ・それまでの間、一般住居における一般家庭家具の位置調整に関する工夫例を挙げてみる。 (1) 一文字、平プレート ・細長いプレートが一文字であり、矩形や正方形のように幅広のものが平プレートである。 ・家具の天板または裏板が厚いか天板の後部に桟木がある場合に手軽にできる工法である。 ・金具の露出部分が少なく見え難く、また隠しやすい。蝶ネジにすれば着脱が容易である。

(2) 首折れT字金物 ・一文字プレートがT字型をしたプレートで、T字型の首が曲がったのが首折れである。 ・首折れT字金物の縦部分を間柱に当て、横部分を天板背面の横桟木に当てネジで留める。 ・金具の露出部分が少なく見え難く、また隠しやすい。蝶ネジにすれば着脱が容易である。 ・蝶番でも同様の固定は出来るが、地震で家具ががたつくし収納物も傷むので薦めない。

(3) 横木(補助横架材) ・柱と柱の壁裏には、約45センチ間隔で下地材の間柱(4.5センチ角材が多い)がある。 ・厚さ1.2〜1.5センチ、幅約6センチぐらいの板を間柱2本以上に木ネジで取り付ける。 ・この横木の高さはどんな高さにも設定できるので、家具の都合の良い部位で固定できる。 ・家具の天板より少し上ならL字金具・一文字プレートや連結用のヒートンなどが使える。 ・家具の天板と横木の上面が揃うなら平プレートやT字金具、首折れT字金具…が使える。 ・家具の天板よりも低い位置に横木を取り付けるとヒートンかんぬきぐらいしか出来ない。

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