壁・柱の傷跡問題          ヤルデア研究所 伊東義高

     

・都会には大型の賃貸ビルが林立しており、多くの企業が事業基地として重宝している。 ・近年のビルは美観性・機能性はむろん安全性においても優れ、大地震でも安心できる。 ・しかし中高層では地震による揺れ幅は大きく増幅され、家具類は落下・転倒・逸走する。 ・都会には賃貸マンションが多く、サラリーマン等が便利・快適な生活を享受している。 ・近年のアパート、マンションは耐震が優れ、中には免震建築すらあって地震に心強い。 ・地震で建物は倒れたり崩れたりはしなくても,家具什器類の転倒による負傷は減らない。 ・企業でも家庭でも地震防災の基本として家具什器類の固定化についていろいろ考える。 ・なるべく家具や建物に傷を付けず耐震性・便宜性・美観性のよい方法を選び施工する。 ・しかし、耐震性を重要視すれば家具や建物が無傷のままという施工方法はあり得ない。 ・柱や壁に画鋲程度の傷跡なら、退去時にその傷跡の修復費用負担は問題にはならない。 ・家具固定用の木ネジ穴やアンカーの穴は国交省ガイドラインでも借家人の負担となる。 ・これが足かせとなって家具固定が傷跡のつかない「つっかえ棒」や「摩擦材」に偏る。 ・「つっかえ棒」や「摩擦材」は施工が簡単で素人受けはするが,耐震性には不安が残る。 ・業者のPRに寄れば耐震実験済みということだが、三軸振動実験ではなさそうである。 ・死にたくない、怪我したくないならば、やはり家具は固定方式か連結方式が好ましい。 ・仮定・事務所の家具什器類の形状・寸法は千差万別ながら、自ずから寸法基準がある。 ・家具類製造業者は相互固定、壁面固定の方式を予めある程度標準化することが出来る。 ・それを受けて家屋建設業者も家具類固定のための受け材を標準化し、作りこみ出来る。 (上記については http://homepage2.nifty.com/yarudea/ 「丸震標準設計」を参照) ・事務所・家庭でも新築の壁面に注視しなければ分らない程度の飾り鋲はあってもよい。 ・事務所・家庭でも新品家具類の天板・背面等に補強されたネジ穴があっても構わない。 ・利用者は家具類を壁面に当て、補助用の横架材や固定金具を使い、ネジ止めができる。 ・退去時にネジを外し、横架材や固定金具を撤去し、飾り鋲を嵌めれば原状に復帰する。 ・都会に増加しつつある中高層オフィスビルやマンションにおける家具固定対策が進む。 ・分りきっていることで死傷者を出さないように、関連業者や指導官庁の奮起を求める。

トップへ戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送